オランダ代表はプレミア12に向けて強化試合を5試合行ってきました。この試合数だけ見てもこのチームがいかにやる気なのか、お分りいただけると思います。
侍ジャパンはプエルトリコとの2試合。韓国もキューバとの2試合のみ。他の代表チームの正確な試合数は分かりかねますが、おそらく5試合は12カ国の中でトップです。
結果としては3勝2敗。
【第1試合】
オランダ 7-0 キュラソー
継投
コルデマンス-マークウェル-プルーヘル-フローラナス-バレンティーナ-ファンドリール-ボルセンブルーク
1,オデュベル 左
2,ガリア 中
3,A,ジョーンズ 一
4,デカスター 指
5,スホープ 三
6,サムス 右
7,リカルド 捕
8,ダール 遊
9,スタシア 二
先発 コルデマンス
本塁打 ケンプ(ツーラン)
【第2試合】
オランダ 8-1 キュラソー
ジャージェンス-マーティス-スルバラン-ファンドリール-スタイフベルヘン-インテマ
スタメン不詳
本塁打 サムス(スリーラン) オデュベル(ソロ)
【第3試合】
オランダ 7-0 新北市
継投
マークウェル-スタイフベルヘン-マーティス-プルーヘル-ファンドリール-コルネリッセ
1,オデュベル 中
2,スミス 左
3,デカスター 一
4,バレンティン 指名
5,サラガ 捕
6,サムス 右
7,スホープ 三
8,ダール 遊
9,スタシア 二
先発 マークウェル
本塁打(スリーラン)
【第4試合】
オランダ 2-3 アメリカ
継投
ジャージェンス-コルデマンス-スルバラン-ファンミル-インテマ
1,ガリア 中
2,スミス 左
3,A,ジョーンズ 一
4,バレンティン 指
5,デカスター 三
6,サムス 右
7,サラガ 捕
8,スホープ 二
9,ダール 遊
先発 ジャージェンス
【第5試合】
オランダ 3-5 ドミニカ共和国
継投
ヘイステック-ボルセンブルーク-フローラナス-プルーヘル-ファンドリール-コルネリッセ
1.ダール 遊
2.デカスター 三
3.A,ジョーンズ 一
4.バレンティン 指名
5.スミス 左
6.サラガ 捕
7.サムス 右
8.スホープ 二
9.オデュベル 中
先発 ヘイステック
格下のチームであるキュラソーと新北市に対しては打線も活発に働いた。一方、アメリカ、ドミニカ共和国に対しては4点以上得点できておらず、ジョーンズ、バレンティンの復調が本線では鍵になりそうだ。
そのジョーンズだが、キュラソーでの代表合宿を終え、オランダ本土で会見や練習のため滞在中に父親が他界。急遽キュラソーへ帰島することになり、チームの来台には帯同できませんでした。アメリカ戦で復帰後はなかなか打点を挙げられていません。
また、バレンティンは日本シリーズでも打率1割代。彼ら主軸の復調が本戦では鍵を握りそうです。
しかし、サラガ、サムスの5.6番コンビは絶好調。サムスは5試合で2本塁打をマーク。彼らが残ったランナーを返す役割にも注目です。
また、この5試合では毎試合守備陣がエラーを記録。オランダのストロングポイントであるはずの守備に綻びが見られます。とりわけドミニカ共和国戦では先発のヘイステックが2失点したのですが、両方ともエラーによるもの。後を継いだボルセンブルークは3ランを打たれた。が、それもエラーでランナーを出した後に打たれている。
オランダのストロングポイントであるはずの守備が不安要素になってる。本戦ではどのように改善してくるのでしょうか。
投手陣は主にマークウェル、コルデマンス、ジャージェンス、スタイフベルヘン、ヘイステックらが先発を担うと見られます。各投手とも上々の調整を見せており、先発投手が崩れてしまうような負け方は心配しなくてよさそう。
リリース陣も期待のコルネリッセ、プルーヘルらがしっかりと1イニングを抑えており、また、ベテランのファンドリールもなかなかのパフォーマンス。守護神ファンミルまで、相手に球筋を見極められる前に小刻みな継投をすれば、強豪相手にも十分勝てる要素があるだろう。
加えて、シーズン中、所属球団では先発のインテマがこの強化試合でリリーフとして登板しています。代表入り当初はリリーフとして活躍していたこともあり、十分本戦でも可能性がありそう。
最後に2連敗とあまり良くない流れの中だが、初戦の台湾戦はなかなかの山場。相手の台湾はホームでもあり、熱狂的な応援を背に血眼になって挑んでくるはずです。前回WBCでは惜敗したが、近年の国際大会ではオランダの方が存在感を示しています。プレミア12でも初戦で野球王国「台湾」を倒すことで、勢いをつけたい。
最後に開幕戦のスタメン予想を。
1,オデュベル 中
2,スミス 左
3,A,ジョーンズ 一
4,バレンティン 指名
5,サラガ 捕
6,サムス 右
7,スホープ 三
8,ダール 遊
9,ケンプ 二
先発 スタイフベルヘン